強毒性ウイルスの予防に年齢を問わずタミフルが有効

インフルエンザは、A型ウイルス、B型ウイルス、C型ウイルスの3種類に大きく分類され、特にA型ウイルスのエンベロープと呼ばれる脂質の膜にはヘマグルチニンとノイラミニダーゼと呼ばれる2つの突起があり、その突起の形により細かく分類されています。
インフルエンザウイルスは、RNA遺伝子を有していますがリボソ-ムが無い為に、自力で増殖ができずリボソ-ムを持つ人間の体内の細胞で増殖します。タミフルは、感染細胞内で増殖したインフルエンザウイルスの拡散をノイラミニダーゼの働きを阻害する事で抑制し、体内のインフルエンザウイルスの総量の増加を防いで症状の緩和や発症の遅延に効果を発揮します。しかし、タミフルには、インフルエンザウイルス自体に直接作用しない為に、既に体内で増殖してしまったウイルスに対しては有効性が無く、特に重症化してしまったインフルエンザ感染患者には効果が薄いとされています。その為、治療には、タミフルと鎮痛剤や解熱剤などの医薬品が併用されるケースがあります。
タミフルは、A型ウイルス及びB型ウイルスへの感染後48時間以内に服用する事で、発熱期間が3日間から7日間ほど短縮出来るとされ、感染後早く服用するほど症状の緩和及び発症を遅らせる効果があります。
又、タミフルは、インフルエンザの予防薬として服用する事で、インフルエンザへの感染率を1.3%と低く抑える事が出来ます。現在では、インフルエンザの治療だけでは無く、高齢者や持病のある人に対して予防薬としても処方されるケースもありますが、一般の方がタミフルを予防薬として処方してもらう際には、保険の適応を受ける事が出来ず自由診療となり高額となる事があります。